企業主催の料理教室の魅力は、個人などの料理教室に比べて授業料が非常に安いことです。
社会貢献の意味合いを兼ねているケースも珍しくなく、利益の還元を行っているケースもあります。
企業主催の料理教室の特徴を知っておけば、料理を学ぶ選択肢を一気に広げることができます。
企業主催の料理教室の魅力と注意したいデメリット
企業主宰の料理教室には様々な魅力とメリットがあります。
費用を安く済ませることができる
企業主催の料理教室の最大の魅力といっても過言ではないのが、費用の安さです。
個人の料理教室やグループ系の料理教室は費用が高くなってしまうことが一般的です。
人件費や場所を借りるための固定費などがかさんでしまうケースが多く、費用を高くせざるを得ないのです。
しかし、企業主催の場合は、自前の建物をもっていることが多く、場合によっては原材料も自社製品を使うことができます。
有名企業が多いからこそ安心感がある
企業主催の料理教室は、ある程度以上の規模の企業が主催することが多くなっています。
有名企業が運営しているからこそ、学べる環境やサービスに安心できるのもポイントです。
個人の料理教室の場合は学べる内容に見合った費用になっているか不安になりがちで、心理的なハードルになってしまうこともあるからです。
安心して料理教室に通えるのは大きな魅力になります。
ただし、企業主催の料理教室には注意点とデメリットもあります。
個別の指導を受けることが難しい
個人指導を受けるのが難しい企業主催の料理教室は自社製品の宣伝や、イメージ向上の戦略を兼ねていることが多くなります。
参加人数は多い方がプラスになりやすく、参加者一人一人に丁寧な指導をすることは難しくなります。
複数のグループに分かれて調理を行うことも珍しくないため、じっくりと料理に向き合って勉強したい場合や、自分の課題と向き合いたい人は不満を溜めやすい原因となります。
高度な料理や専門的な料理は学びづらい
企業主催の料理教室は初心者向けのものが多くなります。
季節の料理や簡単な料理など実用的な料理を学びやすい一方で、高度な料理や専門的な料理を学ぶのは難しくなっています。
料理の上級者や、一つのジャンルの料理をより深く学びたい人には不向きです。
専門家を招いた特別教室も単発のものが多いため、物足りないと感じてしまう原因になりやすいのです。
基礎からステップアップして高度な料理を学びたいなど、順序だてて学びたい人などは企業主催以外の料理教室の方が向いている可能性があります。
代表的な企業主催の料理教室6選
有名企業が主催する料理教室を紹介します。
① 東京ガス料理教室
和食、洋食、中華などのジャンル別の料理教室だけでなく、コンセプトを絞ったオリジナリティあふれるコースを用意しているのが特徴です。ショールームなどの拠点が多いため、身近な教室に通えるというメリットもあります。
トライアルレッスンは1,000円から、計3回のコースメニューは10,000円からが目安で、単発でレシピを覚えられるレッスンもあります。
公式ページ：http://www.tg-cooking.jp/
② ハウス食品
スパイス使いを学ぶための料理教室を開いているのが特徴で、専門家を招いて様々なジャンルの料理を学ぶことができます。内容は月替わりで、応募者多数の場合は抽選になるのが特徴です。
会場費は2,000円程度になっていて、非常にリーズナブルです。
③ ル・クルーゼ クッキングレッスン
ル・クルーゼの鍋やシリコンキッチンウェアなどを利用した料理が学べるのが特徴です。百貨店や大手ガス会社のショールームを利用してレッスンを行っています。
内容は月替わりで、レッスン費用は2500円からが目安になります。会場によって学べるメニューと料金が異なるのもポイントになります。
④ ニップン料理教室～魔法のキッチン～
日本製粉製品を作ったパン作り教室やうどん作り教室、パスタなどを使った教室があるのが特徴です。1日のみの単発レッスンが多く、参加料も1,500円からと非常に手軽になっています。
クリスマスやバレンタインにあわせた季節レッスンが充実しているのも特徴です。
⑤ KCC食文化と料理の講習会 | キッコーマン
料理研究科や、一流レストランやホテル、料亭のシェフを迎え、数十人規模でレッスンを行うのが特徴です。
費用は1,000からと非常に安いものの、抽選になってしまうこともあるため申し込みのタイミングに注意が必要です。
公式ページ：https://www.kikkoman.co.jp/kcc/
⑥ ヘルシー料理教室 | フジッコ株式会社
豆類や根菜などを利用した、健康的なメニューが学べるのが特徴です。料理の専門家や有名シェフを招いた豪華なレッスンが特徴で、参加費も1,000円程度からと格安です。
ただし、開催時期が不定期で、月1回よりもペースが遅くなる場合があります。また、参加枠が限られるため、抽選になることがほとんどになっています。
公式ページ：https://www.fujicco.co.jp/know_enjoy/healthycook/
企業主催の料理教室に通う人の口コミでの評判は？
色々なレシピを覚えられて便利
毎月の内容を見て、自分好みの料理があったら参加しています。参加料が安くて、色々なレシピを覚えられて便利ですね。先生の指導も意外に丁寧でわかりやすくて好きです。面白い先生も多いですよ。
有名シェフのレッスンを受けることができました
テレビ番組でも顔を見る、有名シェフのレッスンを受けることができました。お店に行くとコース料理で数万円という世界なので、実際にレシピを知って自分で味わえるようになれたのがうれしいです。
参加者が多すぎてスペースが狭い
参加者が多すぎてスペースが狭いと感じています。グループで調理をするので初対面の人と包丁やまな板、鍋などを譲り合わなければならず、気も使います。人疲れする人は向いてないですね。わたしは苦手でした。
1回ごとのレッスンなのでステップアップが難しい
通っているところがコースで学ぶことができないのが不満です。1回ごとのレッスンなのでステップアップが難しいんです。疑問に思ったことはその場で聞かなければらなくて、後で気付いたことは聞きなおせないのがちょっと辛いです。
安くて様々な料理を覚えられることを評価する人や、講師の個性に魅力を感じる人が多いようです。
一方で、一人一人の指導時間が短い、自由が利かない、疑問を聞き直すことが難しいなど、不便な部分を指摘する人もいるのが特徴になっています。
企業主催の料理教室に通う際の注意点とは
企業主催の料理教室は費用がリーズナブルです。ただし、料理教室の会場は都心部であることが多く、通うために必要な時間や交通費を考えなければならないケースが出てきます。
仕事帰りに寄れる場所など、交通の便が良い場合は気軽に通えます。
しかし、レッスンが安いからと予約をしてしまうと、往復の時間や交通費の問題で通うのが面倒になってしまうケースも多いのです。
予約がとりづらい料理教室もあります。
有名シェフを招いた特別教室などは抽選になることも多く、いつでも参加できるとは限らないのもポイントです。
予定をあわせること自体が難しく、料理教室中心のスケジュールになってしまうことも考えられます。
自分が覚えたい料理がってもタイミングよく学べるとは限らないため、開催の頻度なども大切になってきます。
少しずつステップップして上級者向けの料理にチャレンジすることも難しくなっています。
上級者向けの料理はそこまでに学んだ積みかさねが大切になることが多いからです。
企業主催の料理教室に根気強く通い続ける人は珍しいため、割りきりが必要な部分になっています。
企業主催の料理教室にも向き不向きがある
企業主催の料理教室にも様々な個性があり、開催される間隔もまちまちです。
常設の設備を使って料理教室を開く企業だけでなく、イベント会場などを利用するケースも珍しくないからです。
有名シェフから指導を受けられるなど貴重な機会を見つけられる可能性もありますが、地道にステップアップしていくことは難しくなります。
細やかな指導を受けたい場合など学び方にもこだわりがある人は不満が出る可能性もあります。
向き不向きがあることを理解し、自分好みの料理教室を探すことも大切なのです。